ボードゲームのメモ帳

自分自身の理解を深めるメモのようなもの

FURY OF DRACULA (Third Edition) / ドラキュラの逆襲

Stephen Hand (Original Game Design) Kevin Wilson(Second Edition)
Frank Brooks(Third Edition)2015年
2~5人 14歳以上 120~180分

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[ストーリー]
西暦1898年。悪の権化たるドラキュラ伯爵がロンドンへと足を延ばし、吸血鬼禍を撒き散らしたのは8年前のことだった。少数精鋭の神を畏るる一団によって、この災いは阻止され、その企みは挫かれ、伯爵本人もドラキュラ城付近の深い闇のなかで消滅させられた。そう思われていたのだが……

 

 [大まかなゲームの流れ]
プレイヤーは、ドラキュラ役(1人)とハンター役(4人)に分かれて、ドラキュラは居場所を隠しながら罠を仕掛けヨーロッパを恐怖に陥れる事を目的とし、ハンター役はドラキュラの影響力が増す前に、急いでドラキュラを発見し倒さなければなりません。

 

[ルールと感想]
調べてみると、オリジナル版のゲームは1987年にリリースされているようで、今回は第3版らしいですね。ルールブックにもセカンドとサードのデペロップメントがそれぞれクレジットされています。

プレイ人数は一応2~5人となっていますが、ハンターは全員使用するので、例えば2人でプレイすると、ハンター役は1人で4役やることになります。

ハンターはドラキュラとの戦闘に備えて、大都市で武器やカードを揃えたりしながらも、列車なども使いつつドラキュラの潜伏先を探します。ドラキュラは移動を繰り返しながら一回移動するごとに様々な罠をしかけて、ハンターを足止めして世界に影響力を増していきます。

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※下の赤いカードがドラキュラの通った場所。上に乗っている手の影のカードが遭遇カード(様々な罠)で、ハンターがその場所に来るとカードは表になりその効果が発動されます。

ドラキュラとハンターが同じ場所にくればカードによる戦闘が開始されます。しかし相手はドラキュラ、強いカードを揃えておかなければ勝つことは難しい。

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※大都市で戦闘カードを補充しなくても、必ず使える3枚のカード。しかしドラキュラに決定的なダメージを与えられるカードはありません。返り討ちにあうでしょう。

更にドラキュラを倒すのに時間がかかりすぎて絶望トークンが3つ置かれると、タイトルである、ドラキュラの特殊能力「ドラキュラの逆襲」が発動され、ハンターに勝ち目はほぼ無くなるでしょう。

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※太陽の顔が絶望トークン置場で、一週間が過ぎるごとに一つ増えていく。影響力を表すマーカーが13を過ぎるとドラキュラの勝利です。

ルール修正が繰り返されているせいか、細かく「こういう時どうすればいいの?」という疑問は全てルールブックにのっています。そのせいかルールブックがやや重めに感じますが、実際のハンター、ドラキュラの手順はいたって簡単です。ちゃんと対人5人でプレイすれば盛り上がると思います。ドラキュラ役のプレイヤーを誰がやるかというのは結構重要で、ハンター役を楽しませるのも盛り下げるのも、やっぱりドラキュラ役のプレイヤー次第かなと感じました。それにしてもこのゲーム上でのドラキュラは強いですね。近年はクトゥルフはじめ様々なモンスターがいるので埋もれがちですが、30年前はドラキュラは強かったんです。このゲームではその辺ちゃんと扱われているので妙に納得してしまったのでした。

 [動画]

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