ボードゲームのメモ帳

自分自身の理解を深めるメモのようなもの

GLENN'S GALLERY / グレンズギャラリー

Riner Knizia作 2010年
3~5人用 10歳以上 60分

 

[概要]

町で最も悪名高いアートディーラー「グレン」。彼の元で働くのは容易なことではありません。確かに彼のギャラリーは多様なすばらしい芸術を扱っています。そしてスタッフ達にも専門性をもった能力を求めてくるのです。もしグレンが愚かな社員だと判断すれば、あなたの席は明日の朝には無くなるかもしれません

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[大まかなゲームの流れ]

最も最近、美術学校を卒業したプレイヤーから左回りに手番をおこないます。

それぞれのプレイヤーがカードを順番にプレイし、5つのボードから最終的に何枚のカードがプレイするか予測し得点を稼いでいきます。

 

[セットアップ](3人)

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[プレイと感想]

順番に手札を2枚プレイして(強制)その後ギャラリーに最終的にプレイされるカードの枚数を予測してマーカーを置きます(任意)これを繰り返して、全員が最後の一枚を手札に残した状態で、結果を計算して1ラウンド終了です。

 

予測しやすい数字は点数が低く、予測が難しい(後半にならないと予測できない)場所の点数は高くなっています。

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予測がはずれると容赦なくマーカーが没収され、次回のラウンドで予測できる数が少なくなるのですが、慎重になりすぎると他のプレイヤーに先を越されます。

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 ※順調に予測していても美大生のカードをプレイされると顧客が減るはめになります

 

最終的な点数計算もシビアで5点以上ないギャラリーの点数は0点とみなされます。

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アートギャラリーのボードのビジュアルが素晴らしいのですが、ゲームはそんなに派手な展開はありません。始める前は、予測ってカンの要素が強いと思っていましたが、自分の手札と徐々に明らかになっていくカードで予想はできます、あとは大きく賭けるか慎重確実にいくか性格が出るゲームでした。ルールは簡単ですがカードの予測はやはりそこそこに大人向けでしょうか。

 

 

[動画]

youtu.be

 

[購入データ]

購入/東北ボードゲームフリーマーケット
値段/円
状態/新品

Ciúb / キューブ

Tom Lehmann 作 2014年
2~4人用 10歳以上 45分

 

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[概要]

年に一度の魔法使いの集会であなたの力を見せつけましょう。魔法生物の力を借り、ダイスによって与えられる様々な能力を使います。有力な魔法カードの助けを得て、あなたの力を示す「最高傑作」という冠を載冠する方法を見つけだします。しかし、ダイスの力を過小評価してはいけません

 

[大まかなゲームの流れ]

最近魔法を唱えるところをみた、もしくは自分自身が唱えたプレイヤをーから左回りに手番をおこないます。

全7色7種のダイスを増やしたり交換したりしながら振って、得点のついたカードの条件を満たして得点を稼いでいきます。

 

[セットアップ](4人)

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[プレイと感想]

ドイツ語ですが、手順は手元のシートに書いてあるのでその通り進めれば大丈夫。基本の白いダイスにのみある「ダイス交換」を使いながら、場に出ているカードで揃えられそうなものを考えながらダイスを揃えていきます。各色のダイスにはダイスの目に応じた妖精やモンスターの絵が添えられています。

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ダイスは振る度に必ず一個を確定させるか交換しなければなりません。もしカードを取れなくても、その場合は次の手番に使えるダイスを一個取れます。

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後半、カードの点数は上がっていきますが、その分ダイスの目を揃えるのが難しくなってきます。

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※左初期 揃えやすいが点数は低い。右後半 ダイスをうまく組み合わせないと簡単には取れない

 

山札の最後がめくられたあと、最初にカードを取ったプレイヤーが5ポイントもらい、残りのプレイヤーで最後の手順を行なって、カードの点数の一番高いプレイヤーが勝利です。

 

サイコロなので運要素が強いと思いきや、各色のダイスの特徴が個性的で、直感的ながらもカードやダイスの選び方は重要です。またカードの予約や取り除くというルールによって他のプレイヤーの邪魔をするのも意外と重要です。どんどん手順は進行しますが後半のカードの条件は意外と手強く、自分の狙っていたカードが他のプレイヤーに取られてしまうとかなり悔しい。ルールもさほど煩雑でなく気軽にできるダイスゲームでした。

 

[動画]

www.youtube.com

 

購入/東北ボードゲームフリーマーケット
値段/円
状態/中古

ELDER SIGN / エルダーサイン(初版)

Richard Launius and Kevin Wilson作 2011年
1~8人 14歳以上 1~2時間


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この博物館は古の邪悪に侵されているのだということを、どうか信じてほしい。悪魔のような、あやつらが現れてからでは、人類など灰と帰すよりほかはない。古の何者かが、こういった化け物を退けるための風変わりな符号を作っていたのだ。それが、旧き印、エルダーサインなのだ。

※ゲームは改訂版のマニュアルを基にプレイしています。

セットアップ
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任意の場所(カード上)に移動して、ダイスでタスクを完成させていきます。報酬が良い場所ほどタスクの条件は厳しくなっていくのですが、サクッと決まるときもあれば、簡単だと思っていても思い通りにいかない事も多く、ダイスを振る度に全員で一喜一憂できます(協力ゲームです)
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七種のエンシェントワンがいるのでどれを選ぶかでゲームの難易度も変わります。現在あと2個破滅トークンが置かれると、エンシェントワンが復活してしまいますが、右のカードが出た時点で復活確定ですね
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エンシェントワンが目覚めた時点で、条件を満たしているプレイヤーがいなかったのでここでゲームオーバーとなりました。ルールブックにもこう書いてあります。「エンシェントワンとの戦闘は、失敗か死ぬかのどちらかに終わる可能性が非常に高いのです。」と…

購入/東北ボードゲームフリーマーケット
値段/1,500円
状態/中古

Orcs Orcs Orcs / オーク

Frank Thyben作
2~4人用 10歳以上 60分
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恒例の、王国でもっとも有能な魔法使いを決める、オークトーナメントへようこそ。この恒例の競技会では、優秀な魔法使いたちとオークたちが、互いに競いあいます。競技者は、押し寄せるオークの群れから塔を守ります。

セットアップ
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最初の持ち札は山札4枚、手札4枚からスタート。SPELL BOOKのカードで場に出ているカードを持ち札にして自札を有利に構築していきます。
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場の札はそこまで数多くなく、攻撃用のカードはすぐ無くなりました。

しかしのんびり手札を構築している暇はありません。モンスターはどんどん増えて塔に近づいてきます。モンスターが近づくラインを見定めながら手札を使い、効率よく倒していきます。
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最後は倒したモンスターの数、補助カードの点数などで集計して点数計算をして得点の高かったプレイヤーの勝利となります。
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意外と長考は少なく、スピーディーに進む、しかし戦略的なゲームでした。

しいていえば、セットアップと片付けで、コマをいちいち台に入れたり外したりするのがとっても面倒くさい(そうしないと箱に納まらない)

購入/東北ボードゲームフリーマーケット
値段/2,000円
状態/中古

QUARANTINE / 隔離病棟

Mark Klassen作

2~4人用 13歳~以上 60分
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プレイヤーは病院のオーナーとなります。ちょっとした症状やかすり傷の治療を受けようとして、患者たちが病院の外に並んでいます。最新の治療を提供するため、最高の部屋を選んで病院を拡大しましょう。しかし恐るべき「グレイズル病」には注意しましょう。
 
セットアップ
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最近病院に行ったプレイヤーからスタートです。一昨日歯医者に行ったので私からです。
 
左隣りの人に「新たな患者を!」と叫び合計4個の患者コマか疫病コマを順番に受け取り、患者コマは(誰の病院でもOK)入口に並ばせ、疫病コマは主に他の人の病院にバラマキます。
 
その後任意で4つまでのアクションを行い、患者を病院に入れたり治療したり、病院を改装したりします。
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治療の終わった患者はお金として使えます。サクサク回せる時もあれば、長考してしまう時もあって、気がつくと病院の入口があっという間にいっぱいになったりします。
 
有利になりかけているプレイヤーは、どんどん他のプレイヤーに病原菌をまかれてしまうので、それを除去するだけで手番が終わる事も。
 
左下、最後に一気に患者を治療して14点でトップでした。マイナス計算がないから加算点数を意識しながら進めていけばいい感じですね。
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意外とルールは複雑で、1回目のプレイでは何ヶ所かルールを間違えていたところもありました。
 
ルールブックで曖昧なポイント
・左隣のプレイヤーからコマをランダムに受け取る方法
 
値段/2,500円
状態/中古
 
 

PANTHEON / パンテオン

Michael Tummelhofer作
2~4人用 10歳以上 60~90分
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プレイヤーはパンテオンの神や半神からの寵愛を受け、あるいは柱を立てることによって得点を集めます。もっとも多くの得点を集めたプレイヤーが勝者となります。
 
セットアップ
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半神の人がスタートプレイヤーだそうですが、残念ながらいなかったので適当にスタートプレイヤーを決めます。
 
・色々便利な効果のあるタイル取りに行く
・お金で神様への捧げ物を買う
・捧げ物を使って神様を獲得する
・金や移動や捧げ物になるカードをひく
手番にできるのは、基本的にはこの4沢です。
 
手番で神タイルか獲得物タイルが無くなると、1民族(1ターン)の終了で、6民族(6ターン)が衰退した時に1番点数の高かった人が勝利です。
 
現れては衰退していく民族カード(なんかかっこいい)
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1回目のプレイでは、神様の寵愛を受けるべく一生懸命捧げ物を買っていましたが、神様無視で足(移動手段)をたくさん買っていたプレイヤーに、一気に持っていかれる展開になりました。結果は柱を多く建てたプレイヤーが勝ちました。
 
最初の民族ではみんな平等にタイルを取れたが…
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最後の民族では一気に勝負を決められました。
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柱は得点計算時、8本目からひとつ3点になるのでおろそかにしてはいけませんでしたね。
 
 

購入/東北ボードゲームフリーマーケット

値段/2,000円
状態/中古

お寺でボードゲーム

2016年9月21日〜22日。山形県長井市にある洞松寺で行われる「お寺でボードゲーム」に参加して来ました。仙台から高速道路を使って車で約1時間半、やまがた長井観光局の旅行プランのひとつになります。

 
やまがた長井観光局は、ホームページも凝っていて、長井市が観光に力を入れている事が伺えました。
長井観光局ホームページ http://kankou-nagai.jp
 
山形市街から更に40分、とりあえずナビにしたがってお寺に着きましたが周辺は何も無い田舎。近くにコンビニとかスーパーとか一切無いです。電車は1〜2時間に1本、バスは休日運行も無いようなので、公共交通機関で来るなら下調べをしっかりしてからの方がよさそうです。
 
15時頃に到着すると関東のTV局が取材にきていました。ボードゲームの注目度すごいですね。
 
簡単な自己紹介のあと住職よりボードゲームの歴史の説明があり、どのゲームをしようかという話になるんですが、今回の参加者は初心者も多かったので全員で遊べるゲームから始めました。住職がほとんど仕切ってくれるので参加者はボードゲームに集中して楽しめます。今回は関東からおふたり、仙台から私、あとは山形県内からの参加メンバーでした。
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19時を過ぎた頃夕食が出てきて、住職も休憩にはいります。夕食は郷土料理の仕出しと芋煮でした。関東の方は芋煮を知らなかったようですがおいしくいただけたようです。食後の休憩時間に自由時間が少しあるので、有志は近くの温泉へでかけます(お寺では入れません)
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夕食後、住職が戻ってきて再びボードゲームがはじまります。観光局や地元の方々も混ざって、大人向けのゲームも大いに盛り上がりました。気が付けばあっという間の23時半でお開き。
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住職は、明日もお寺の用事はないので好きな時間までいてもいいと言い残し、その日のボードゲーム会は終了しました。用意された布団を自分たちで適当に敷きます。夜はとても静かで気温も丁度良くぐっすり眠れました。男性と女性の部屋はいちおう別々でした。
 
次の日は朝7時より住職が本堂でお経を読み始めます。起こされる訳でもなく自由参加です。その後住職よりありがたいお話をいただき、朝食のおにぎりをいただきます。
 
宿泊で時間に余裕のあるメンバーでしばらく持ち込みのボードゲームを遊んでいましたが、再び住職が部屋に来た時にお願いして所持しているボードゲームを見せていただきました。その時はじめて知りましたが住職はアグリコラなど名作ボードゲームの翻訳などもされているそうです。色々な情報を聞きながらドミニオンカタンをお借りして昼までのんびり遊んでお別れとなりました。
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前述しましたが、この日は祝日でバスが無かったようで私の車で関東チームを駅の近くの公園までお送りしました。川沿いの公園ではちょうど1000人芋煮がおこなわれていたので、一杯いただいて帰路につきました。
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週末の25日には同じ長井市で行われるイベント「ぼくらの文楽」の中で、初の東北ボードゲームフリーマーケットがおこなわれるという事で、長井市にはまた来る予定です。
 
室内でボードゲームしかしていないので、今回は長井市のイメージは分かりにくかったのですが、観光局やそこに住んでいる方の表情は非常に明るく平和で、またゆっくり来てみたいと思うには充分だったと思います。
 
今回は参加者全員で遊べるゲームが多かったので、ボードゲームを通してコミュニケーションを楽しく学べたな、という感想です。1人できても楽しめましたが、会社の研修とかでもボードゲームは使えそうな気がしましたね。
 
ちなみに旅行なのでサービスが色々あると思うとそういうものではありませんので注意です。
 
長井市で他に気になったイベント
「ローカル線プロレス」http://www.wrestlertrain.jp/